出エジプト記20章12節
本日は母の日礼拝ですので、十戒の教えである「あなたの父と母を敬え」から
説教を致します。
キリスト教がこの世に出現するにはそれだけの根があり、土台があったのです。
イエスが言われた次のみ言葉は重みがあります。「わたしが律法や預言者を破棄する
ために来た、と思ってはなりません。破棄するためではなく成就するためである。」
との言葉です。(マタイ5・17)
イエスはすでに律法と預言者を有している世界に来られたのです。
そしてキリスト教倫理には土台があるのです。その土台とは、ユダヤ教の倫理でもある
十戒に基いているのです。十戒はすべての人がこの社会における行為の規律であるのです。
十戒とは、
Ⅰ、イエスに倣うこと
キリスト者の倫理とはイエスに倣(なら)うことであり、イエスが罪を犯さなかったという
のは、十戒を守られたということなのです。
私たちもそのような思いで十戒を守ることは重要なことです。
Ⅱ、共同体が成り立たない
法律がなければ社会は成り立たないのです。指導者モーセが、秩序のないイスラエルの民に神からの十戒を受けたのです。十戒はイスラエルの民の共同体存続の基盤だったのです。
Ⅲ、人間に関する律法です。
十戒は二つに区分され、前半は神に関することであり、後半は人間に関することです。
この第五の戒めは人間に関する戒めなのです。
イエスもこの律法に従い、33歳の生涯のなかで30歳まで故郷ナザレで育ったのです。
父ヨセフが死んだ後も母マリアに従っていたのです。
ヨハネの福音書では、十字架上でも母マリアを思うイエスの姿を描いています。(ヨハネ19・26,27)
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