イザヤ書12章1~3節
本日は敬老祝福礼拝です。イザヤ書より語ります。
イザヤは紀元前8世紀後半に南ユダの首都エルサレムで活躍した預言者で南ユダはその頃まで繁栄していましたが、外国の脅威にさらされて次第に陰りが見えるようになってきていました。最大の脅威は、アッシリアからのもので、これに対抗するために、北イスラエルとアラムは反アッシリヤ同盟を結び、南ユダにも加盟を求めたのですがアハズ王がこれを拒んだため両国は紀元前733-732年にユダを攻撃、これが「シリヤ・エフライム戦争」と呼ばれる戦争です。この時、アハズ王とユダの人々は、「森の木々が風に揺らぐよう揺らいだ。」(イザヤ 7・2)と。私たちもさまざまな試練や困難に遭うことがあります。今は危機の時代です。そんななかで、
Ⅰ、パニックになる
イザヤはそんななかでも歴史を支配する神に信頼して落ち着いていなさい、と言われるのです。
Ⅱ、信頼して恐れない
しかし、アハズは預言者イザヤの忠告を聞き入れず、アッシリアの援助にすがろうとしました。確かに、一時はそれで凌ぐことができたが当面の敵アラムは732年に、北イスラエルは722年にいずれもアッシリアによって滅ぼされたのでした。その後の歴史を見れば分かるように、南ユダもこれを境に結局は滅亡への道を進むことになります。こういった世界情勢でしたがイザヤの預言のごとく、神を信頼していれば安全だったのです。「見よ、神は私の救い。私は信頼して恐れない。」(イザヤ12・2)のみ言葉をいつも覚えましょう。
Comments